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印刷経営研究所のブログ

2019.08.05

印刷会社が経営方針発表会をやらなければいけない理由

習慣化がもたらす強さ

 先日、私が日ごろからアドバイスしている印刷会社の経営方針発表会に参加しました

この発表会にはすでに10年以上続いており、私も10年近く参加し続けています。 この発表会では、社長が立てた目標と方針に基づいて、全社員が自分自身の目標を立て、全員の前で発表します。

そこで部門を超えた議論やアドバイスが飛び交い、そして時に仲間への感謝の言葉が交わされます。 社長はその様子を温かく見守りながら、最後に自分の意見や感じている気持ちを伝えます。昼休憩をはさんで正味5時間。1年を振り返り、これからの1年を考える、とても充実した時間を過ごします。

この発表会を毎年やり続け、目標を立て、実行し、仲間とともに振り返り、また新たな目標を立てる。これを当たり前のように「習慣化」しているところが、この会社の強さとなっていることは間違いありません。現にこの環境下で売上、利益とも目標を達成し続けています。

経営方針発表会をやる理由

1. 組織力を高めるため

「目標―実行―振り返り」というPDCAを社員全員で回すことで、組織力が高まります。印刷マーケットが縮小していく中、組織力を高めている印刷会社は生き残り、そこを怠った印刷会社はマーケットの縮小とともに消えていきます。

2. 透明化がもたらす「やる気」の向上

経営計画書を作ることで経営者の頭の中を見える化し、また財務内容を社員に開示することで、会社の透明性が高まります。社員に隠し事をせず、会社のビジョンを示すことで、社員のやる気は自然なかたちで高まっていきます。

3. 業績の向上

印刷経営研究所が印刷会社を対象に行った調査によりますと、「経営計画書がある」「財務内容を社員に開示している」企業ほど、営業利益率において優位性があるという結果が出ています。

4. ブランディングの強化

社員が経営方針を理解することで、「会社の目標達成のためにすべきこと」が明確になり、会社の軸がより強固になります。また、経営方針発表会に外部の協力会社や顧客を招いて行うことで、対外的なアピールの場にもなります。これらのことが会社のブランディングに良い影響を与えます。

まとめ

経営方針発表会をやるためには、時間もお金もかかります。時間については、目標や方針を考えたり、資料を作ったり、会場を手配するための時間、あるいは当日、社員を拘束する時間や移動時間などもかかります。そしてこれらすべてにお金がかかります。昼食を準備したりすれば、その費用もかかります。これらを「コスト」と考えれば「無駄だ」という意見も出てきます。しかしそうではなく、これらを「投資」と考えて取り組めるかどうかで、長期的に見て、組織力に差が出てきます。各種調査でも積極的な投資をする企業ほど、稼げる力が強いという結果が出ています。

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