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印刷経営研究所のブログ

2019.09.03

印刷会社のマネジメント

マネジメントとはいったい何だ?


マネジメント(management)とは、「経営」とか「管理」と訳されます。manageという動詞からきている名詞ですが、manageとは「経営する」、「管理する」という意味の他に、「運転する」とか「操縦する」、あるいは「何とかやり遂げる」「どうにかやっていく」という意味もあるようです。

日本で「マネジメント」というと経営管理という意味で使われます。管理というと「監視」というニュアンスも入ってくるので、私としてはあまり好ましく思っていません。どちらかというと、「会社を運転する」とか、「皆で力を合わせて何とかうまくやり遂げる」、という意味で捉えた方がしっくりくる気がするので、ここではそのようなイメージでマネジメントという言葉をとらえて話を進めたいと思います。

マネジメントは、どんな業種の会社においても共通的に捉えられる内容ですので、以下、印刷会社に限らずやや一般的な内容になっていますが、是非自社に置換えて読み進めてください。

PDCA


マネジメントというと、PDCAサイクルを管理するというイメージを持っている人も多いようです。PDCAとは、プラン(計画)→ドゥ(実行)→チェック(結果の検証)→アクション(改善)というサイクルを継続的に回していこうとするものです。


PDCAには、組織全体に渡る大きなPDCAから、従業員の作業単位の小さいPDCAまで様々な規模があります。組織レベルの大きなPDCAは「トップ が方針を決定し(P)、これを元に事業活動を行い(D)ミスやトラブルがないことを検証し(C)、あればこれを改善する(A)」というように表現できます。

一方従業員レベルの小さなPDCAとは、「朝、その日の作業の優先度を決め(P)、その順番で業務を行い(D)、うまくいったところとダメだったところを比較し(C)、ダメだったところは明日はうまくいくように改善してみる(A)」と言い換えられます。

このようにPDCAは各階層で行なわれ、リーダーはこれらを総合的に統制していかなければなりません。そのためには一貫性のあるリーダーシップを発揮することが求められます。また、従業員がPDCAを回し続けるためには、モチベーションの維持が必要です。PDCAを回し続けることは結構なエネルギーを使いますので、モチベーションが低いとそもそも機能しなくなってしまいます。

会社を運転して、皆で目標に向かって突き進んでいくためには、PDCAを回しながら、リーダーと、リーダーを支えるメンバーが、それぞれの役割や責任を理解し合い、それらを積極的に果たしていかなければなりません。そのために、リーダーシップと、メンバーのモチベーションについてチェックしていく必要があるのです。

リーダーシップとは一体何だ?


複数の人間で組織を構成し、その組織を目的に向かって動かしていくためには、構成員を束ねるリーダーシップが必要となります。リーダーシップとは、「経営目的の達成のために、人々に影響を及ぼすこと」と説明されます。リーダーシップやリーダーの資質について考える時、私達は軍隊の将校やマスコミで賞賛される大企業の経営者などを思い浮かべます。つまり、声が大きくて、堂々とした態度で、歯切れのいい物言いをする人たちです。カリスマ性のある人ということでしょうか。

このような「いわゆるリーダー像」というのが私達の頭の中には知らないうちにインプットされていて、自分がリーダー的な立場になった時、そのイメージどおりに行動しようとして、高圧的な態度で部下に接してしまうというミスを犯してしまいます。また、声が大きくて押しの強い人を見ると、「あの人はリーダーの素質がある」と思い、それだけの理由でリーダー的ポジションに推薦してしまうこともあります。

しかし、真のリーダーシップとは、これらとは全く縁のないものだと思います。私は、毎月発行するニュースレターの記事のために、成果を出している経営者にインタビューしていますが、その中でいつも感じることは、謙虚で控え目な経営者ほど大きな成果を上げているということです。謙虚さという面で、インタビューさせて頂いた経営者たちはとてもよく似ているのです。もちろん、ただ単に謙虚で控えめだというだけでなく、事業に対する強いこだわりや信念を持ち合わせていることも共通した特質です。

私のこの感想を裏付けるように、経営学者のドラッカーは、リーダーシップはカリスマ性に依存しないとはっきり言っています。少し引用してみます。

今世紀(20世紀)におけるスターリン、ヒトラー、毛沢東の三人組ほど、カリスマ的なリーダーはいなかった。だが彼らは、かつてない悪行と苦痛を人類にもたらした似非リーダーだった。

やせこけたアカ抜けしない田舎町出のリンカーンほど、カリスマ性を感じさせない人物はいなかった。(しかし彼は偉大な大統領として大きな仕事をやってのけた)

ジョン・F・ケネディは、歴代のホワイトハウスの住人の中でもっともカリスマ性があった。だが、彼ほど何もできなかった大統領はいなかった。

ドラッカーは、リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者だといっています。これを行なうためには、大きな声も、強すぎる押しも、カリスマ性もいりません。リーダーとしての仕事に謙虚に取り組めるかどうかが問われるのです。

中小企業の経営者の中には、人前でよどみなくスピーチできることがリーダーの資質として重要だと思っている人を見受けます。しかし、人前で話せることとリーダーシップには何の因果関係もありません。社員の前で会社の方針をドラマチックに演説できればカッコイイでしょう。しかし、「どのように話すか」よりも「何を話すか」の方が何倍も重要なのです。カッコ悪くとも、愚直にリーダーとして会社の目標を定め、その目標の達成のための方策を考えることが何よりも重要です。

リーダーシップはなぜ機能しないのか?


いくら頑張ってもリーダーシップが機能しない時があります。それは、経営者の言動に一貫性が無い時です。上から下はあまりよく見えませんが、下から上はよく見えます。ましてや、社員たちは、会社のトップである経営者の行動、言葉、表情を細かく見ています。

子供の頃、親や先生の機嫌の良し悪しが表情一つで瞬間的に分かってしまったという経験がありませんか。それと同じです。経営者の言動に一貫性が無ければ、社員はすぐに見抜きます。そして、「言っていることとやっていることが違う」「日によって行動が違う」という評価が瞬時に下されてしまい、「あの人は信頼できない」という感情が社員の心の中に芽生えてしまうのです。

一貫性がなければ、信頼されません。リーダーシップが機能しないということは、信頼されていないからに他なりません。そして、一貫性が無いことほど、信頼を失うことは無いのです。経営者と社員の仲が良い会社が時々マスコミに出てきますが、私は必ずしも仲が良くなくてもいいと思います。仲が良いことにこしたことはないですが、そもそも経営者と社員とは背負うものや立場が違いすぎるので、手放しで「仲良くなる」ことは意外と難しいのです。

重要なのは「信頼し合う」ということなのです。仲が悪くても信頼し合っていれば良いのです。信頼されていれば、リーダーシップは機能します。そのために、常に一貫した言動を心がけることが、リーダーにとっては非常に重要です。

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